今日の話も、11月25日の出来事です。
この日、写真展の会場で、クロージングアーティストトークがありました。
てっきり、写真家の長谷川さんがメインでお話をされるイベントだと思っていたのですが...。
なんと、このイベントで、私は人前で虐待の話をする機会をいただきました。
この日は写真集に載っている人が私を含めて3人来ていて、
それぞれの思いを語りました。
実は、前日に長谷川さんから、
『トークイベントの中で話を振ってもいいですか?』
と言われていたので、心の準備はまあまあできていました。
少し予想と違っていたのは、
私は長谷川さんが何か私に質問をして、それに答えるくらいに考えていたのですが、
実際は『どうぞ』と言われて自由に話すスタイルでした。
私はブログでは、
『私は虐待被害者です』と書き、
自分が過去にされたことや、虐待と向き合ってもがいていることや、日々感じたことなどを思いつくままに書いていますが、面と向かって虐待のことを話すのは初めてのことでした。
11月8日に虐待の講演会に行った時、
『自分はまだまだ人前で経験したことを語れる段階ではないなあ』
と感じていたのですが、語れる段階ではないけど語っちゃったのかもしれません。
『こんばんは。私は虐待当事者です。』と言ってから、
長谷川さんの写真集に載せていただいた経緯や、虐待と向き合うことになったきっかけ、虐待と向き合う中で感じたこと、これから何が必要か?私なりの考えを話してきました。
短い時間でしたが、自分が以前から語りたいと思っていたことが話せたかなと思っています。
このブログでも書いたことがあると思いますが、こんな話をしてきました。
・虐待問題を考えていく中で、私が必要だと思っていることは、
虐待を経験したことのない方にも虐待問題に同情ではなく関心を持っていただくこと。
・された虐待による生きづらさもあるけれど、やっとの思いでその気持ちを外に出した時の、
『親に育ててもらっておきながら、なんてことを言うんだ?』という世間の圧を強く感じ、その圧をなくしていきたいと思っている。
・『親のことや、家族が好き』と言う人たちと同じように、『親のこと、好きじゃないんだ』と言う人がいてもいいんじゃないか?
・虐待のことをオープンに語りたい人は語れる場がもっと多くなることを望んでいる。
・もちろん、自分の経験したことを語りたいか?語りたくないか?実際に語るか?語らないかを決めるのは本人!
⬆
だいたい、このような内容を話してきたのですが、
ちょっと聞いて下さっている方々の反応が私にはよく分からなかったです。
まあ、テーマが虐待なので、にこにこしながら聞く話ではないと思うのですが、
私があまり人前で話をした経験がないのもあり、単調に話していたからそんな感じになったのかな?と思います。
その辺りは、今後の課題ですね。
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