母親 ( 3 )


私は、親から離れたくて、地元にはない学部の大学に行きたいと言った。

母親には、「英語の教師になりたいけど、県内には外国語学部がない。県外の大学に行かせて欲しい」と言った。

英語の教師になりたいというのは、全くの嘘だった。とにかく、親から、地元から離れたかった。この頃の私は、母親の前で平然と嘘をつきまくっていた。

私をエリートにしたかった母親は、私の要望を珍しくあっさり受け入れた。

今から思えば、妊娠検査薬の男と一緒暮らすのに、私が邪魔だったのだろう。

ただ、母親が誤算したことは、妊娠検査薬の男には、その男の父親と、小学生の娘がついてきたことだったようだ。

母親が同棲を始めた頃は、私は県外に逃げていたので、大きな影響はなかったが、時々、母親が私に電話をかけてきて、おまけ2人の悪口を延々と言ってきたことは、苦痛だった。私に悪口を言ってくるのは、筋違いだと思ったが、「ふーん」とか、「そう」と適当な相づちはして、話は聞き流していた。

大学時代に、一度だけ、夏休みに実家に帰ったが、ろくに知らない人が3人いて、唯一の肉親である母親さえ信用していない私にとっては、たった2日過ごしただけで、限界だった。本当は、もう少し長く帰省する予定だったが、「バイト先から早めに戻って来てと言われた」と嘘を言って、さっさと地元を離れた。

それ以来、前の職場でうつになるまで、一度も地元には帰らなかった。
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プロフィール

byhfs

Author:byhfs
はじめまして。byhfs ( byh )と申します。
2015年の夏に、摂食障害と診断され、仕事を休職しています。
摂食障害の原因は、過去の母親からの虐待と過干渉でした。
摂食障害だけでなく、うつ、対人関係の悩みや、引きこもり、フラッシュバックなどの虐待後遺症を抱えています。多重人格にもなってしまいました。
そんな虐待後遺症を克服するために、日々もがいていることをブログに書いています。
よろしくお願いします。

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